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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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静浜基地航空祭〜T-7ジュニア

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「静浜基地航空祭!朝一番から最後まで」

これが今回航空祭に参加する際利用したツァー名。
我が家の面々が「ツァー」と言うものに参加したのは、これが二回目です。
一回目は忘れもしない、アメリカに住んでいたときのイタリア周遊ツァーでした。

当時息子はまだ2歳。
このときもツァーのメンバー最年少でしたが、まずイタリア人に大人気。
通りすがりのイタリア人観光客にまるでスターのように彼の写真を撮りまくられました。

さらに、生まれたときから「人前で涙を見せない、いわんや泣き声をや」
という意志を持ってでもいるかのごとく「決して泣かない赤ん坊」であった息子、

「おとなしくてかわいい」

とあっという間にツァーのメンバーのアイドルとなり、子供が全く好きでなさそうな男性が

「静かな赤ちゃんっているんですね」

と感慨深げにいい、さらには新婚旅行のカップルが

「どうしたらこんな可愛いいい子ができるんだろうねえ」

とため息をつく、といった「優秀児」ぶりを発揮して大いに親の気を良くしました。


ところでこのツァーというものの過酷なことは、参加された方ならよく御存じだと思うのですが、
たいてい朝は7時とか8時とか、個人旅行なら下手したらまだグースカ寝ている時間に
ロビーに集合してバスが出発、なんてことも珍しくありません。

そんなツァーも終盤となり、毎日毎日寝ているのを叩き起こすような朝が続いたある日、
親の前でもめったに泣かないはずの息子がさめざめと涙を流し

「おうちに帰りたい・・・・・・」

とベッドの上でつぶやいたのです。
両親はそれを聞いて胸がつぶれるような「済まない」という悔恨に苛まれたのでした。

だいたい、二歳児をどこに連れて行っても結局全く覚えちゃいないんですよね。


・・・・てなわけで、その後ツァーというものは鬼門となっていた我が家ですが、
今回は事情が事情なので、つまり行ったことのない基地航空祭に行くには、
アゴはともかくアシだけでもついていると楽なのではないか?
と考えたためのツァー参加と相成りました。

因みに、一人1万5千円、一泊朝食行き帰りバス付き。
考えようによっては、安いですよね。

自衛隊イベントについては担当の添乗員さんは全くの「素人」で、むしろ参加客に
航空機と自衛隊のイロハをいろいろ説明してもらっていたくらいですが、彼女の教えてくれたことで
大変有益だったのがこの「T‐7ジュニア」の展示飛行?があるということでした。

「ジュニア」というのは、基地隊員がこういうイベントのために有志で結成している
「地上機」(バイクや軽自動車)を使用した「なんちゃって飛行チーム」のことです。
各航空隊、本物と同じ塗装を施した「ジュニア」でちょっとした「アクロバット走行」
をしたり、模擬戦闘をしたりして、航空祭や基地祭の人気者。

静浜基地のT-7ジュニアだけでなく、有名どころでは
ブルーインパルス・ジュニアなんてのもいるのです。

他のジュニアより、ブルーには高度な演技が必要とされるのではないか、
と余計な心配をしてしまいますが、
何のことはない普通のバイク走行です。



他のジュニアと違うところがあるとすればスモークを出す仕組みを
搭載していることでしょうか。

バイクの先にモップの柄を付けて頑張っています。
これはピトー管のつもり。
このモップも一応自衛隊の「備品」なのですが、このために折ってしまったことが
綱紀粛正を旨とする自衛隊のことゆえ問題になったとかならなかったとか。
改造費用はどこのジュニアも隊員たちの「お小遣い」から出し合っているそうですが、

弁償したんでしょうかね・・・・・・モップ・・・。

ブルーインパルス・ジュニア展示飛行

本物が有名なのでジュニアもこのブルーが一番有名ですが、
ここ静浜基地のT‐7ジュニア、他にもF-2、C-130ジュニア(軽自動車ベース!)
そして海自の誇るP-3Cジュニアの展示には、「わるもの」の潜水艦まで登場します。


さて、と言うわけで、ここ静浜基地の実は一番人気者?
T‐7ジュニアの演技が始まります。



わたしが展示スペースにたどり着いた頃には、もう人垣が二重できていました。
人の隙間から、あるいは手を頭上に上げて苦心して写真を撮ってきましたよ。

始まる前のひととき、なにやら怪しげな物体とキレイどころが
キャッキャとはしゃいでいるのが目に入りました。

今にして思えば、ここは「浜松」ではなく「焼津」である、ということが、
このゆるキャラの着ているハッピからわかったはずなのですが、
そこはよそ者の悲しさ、これを見てもここが焼津市であることに気づきませんでした。

ちなみに、このゆるキャラについても調べてみましたが(笑)

観ての通り、これはカツオです(断言)

名前を「やいちゃん」と言いまして、同市出身の三歳の男の子だそうです。
ちなみに三歳児というのはどこに連れて行ってもきれいさっぱり忘れてしまうので、
きっとやいちゃんも静浜基地に来たことを一年もすれば忘れ去っているでしょう。

それはともかく、やいちゃんの基本形は、左手に

「トマト(焼津、大井川地区の特産)を持っている」

とのことですが・・・・・・



・・・持ってるよ。トマト。

お姉さん方に囲まれて非常に嬉しそうなやいちゃんでした。

因みにこのキレイどころを皆さまのご要望もおありかとアップにしてみます。



やいづのマリンレディです。



さて、T‐7ジュニアがいよいよテイク・オフ。

今、メカニックとパイロットを一人一人紹介しています。
パイロットは、本業が整備だったり、資材調達だったり(だったかな)、
本物の?パイロットも混じっています。
女性のクルーが結構いるらしいのも「ジュニア」の特徴。



向こうに本物が駐機していますが、もともとこのT-7は練習機で、
プロペラ機のせいか、玩具っぽい感じのたたずまい。
よって、本物と並べてみてもあまりギャップは感じません。

ところで、ジュニアのノーズを見てください。
プロペラ、見えませんよね。

そしてもう一度冒頭写真を・・・。



ちゃんとプロペラ付きです。
つまりこのプロペラ、ちゃんと回転するんですね。



演技開始。
こういう「ジュニア仕様」は、足が地面に着けられないので、
倒れないように翼に補助輪が附いています。



日の丸に「がんばろう日本」。
ヘルメットのネームは彼女の名前かな?

「?」マークにまだ確定ではない、という彼の微妙な立場が表れて・・・
かどうかはわかりませんが、まあそういう感じです。



観衆には手を振って答えます。



C-1、CH-47Jチヌーク、C-130ハーキュリーズ、T-400、
そしてT-7ジュニアを一度に全部見ることができる贅沢な眺め。




マリンレディが写真を撮っているとついカメラ目線で答えてしまう隊員。



まわりの、特に女子からは

「かわいい〜」

の声が終止乱れ飛んでおりました。



あれ?なんだかヘルメットに書いてあるぞ。



優貴さん(仮名)も、彼の晴れ姿を見に来ているんでしょうか。
そして、ネタ切れ?とは・・・・?



「やいちゃん」の惜しみない応援を受けつつ疾走するT-7ジュニア。
実にシュールな図である。

「やいちゃん」の中の人、こんな間近で見られていいなあ。

・・・・・・え?中の人などいない?


ヘルメットの自己主張がカオスです。



走行中プロペラは停止しているのが特徴。


ぐるぐる回るだけではなく、結構いろいろなフォーメーションを見せてくれます。
昔一度、ブルーインパルスジュニアの走行展示中、
「三番機と五番機が」接触事故を起こしたことがあって、その後しばらく
活動を自粛していたことがあったそうです。

ついでに言うと、ブルーインパルスジュニアの機体(車体)は、東日本大震災で
水没してしまったため、現在は走行展示は休止しています。

やはり水没してしまったF‐2の修理が来年には終了しますから、
その時に一緒に復活するのではないでしょうか。



おっと!飯村隊員、その文句は(アメリカ的に)やばいぞ!



というわけで展示飛行無事に終了。



整備員もちゃんと整列して行進。



「コミカルアクロバットチーム」。

やはりその自覚があったのか・・・・。
このシャツも隊員たちがポケットマネーで製作しているんですよ。

見ている方も思わず笑顔になってしまう、T-7ジュニアの熱演でした。



おまけ



↑拾い物画像





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