C-1からの空挺団降下で大盛り上がりのまま、午前中のプログラムは終了しました。
いよいよ楽しみにしていた祝賀会が始まります。
わたしにとって初めての空自的行事、特にどんな料理が待っているのか?
招待客席の後方のハンガーが祝賀会会場となっています。
外からはわかりにくくなっているのは、どさくさに紛れて招待者以外が入り込むのを
阻止するためと思われます。
招待者はあらかじめ、祝賀会出欠の返事をハガキで送り返してありますが、
受付のときに参加費を3000円支払い、引き換えに参加券をもらっています。
会場は扉が一部だけ解放されて、ここからその参加券のチェックを受けて入場します。
わたしはその参加券の存在をすっかり忘れて、何も見せずに入ろうとしたのですが、
チェックをする隊員は、胸につけたリボンを確認しただけで通してくれました。
祝賀会の最初に入間基地司令、山本祐一空将補の挨拶が行われました。
「日本一の秋晴れとなりました!」
としょっぱなから明るく元気な第一声に、和んだ観衆から笑い声が起きます。
空将補の写真を検索してみればおそらく納得していただけるのと思いますが、
実に屈託なく笑う方とお見受けしました。(山本空将補 画像検索)
空自の将官全部が全部こんな人ではないとは思いますが、この明るさが
いかにも航空自衛隊らしい、と思いました。(イメージです)
続いて、来席を賜った国会議員の先生方。
議員先生たちは途中参加も結構あって、会場では遅れてくる議員があるたびに
紹介がされるのですが、遅れてきて(名前はあえて失念)が壇上にあがったとき、
わたしの近くにいた男性(旧知の人らしい)から、
「ああー、太ったなあ・・・なにやってんだ」
と呆れたような声をあげられていた女性議員がいました。
女性だと議員でもこんなことを言われてしまうんですね(T_T)
壇上の三人のうち二人は、航空祭なのでスカイブルーのネクタイを選んできたのかな。
真ん中の議員は柴山昌彦内閣総理大臣補佐官です。
というわけで、乾杯の発声に続き、ご歓談タイムとなりました。
とりあえず近くのテーブルのお料理をごらんください。
オードゥブルも寿司もサンドイッチも、空自厨房で作られたものではなく、
業者からの仕出しではないかと思われます。
ローストビーフも多分・・・(作ってたらごめんなさい)
海上自衛隊下総基地では、全てが基地の厨房で作られ、担当したシェフが
食材の説明やオススメポイントなどをスピーチするなどという演出付きで
参加費はこの3分の1であったことを考えずにはいられないわけですが、
とりあえずいただいてみました。
多くは言いませんが、三自衛隊で一番食べ物にこだわるのが海自、
という世間の噂が、ここでもわたしの中で実証されたかもしれない、とだけ・・。
テーブルの前菜的なもの、特にローストビーフは、しつこいようですが3000円という
比較的高額の参加費の元を取ろうと皆が集中するためか、瞬時になくなってしまいました。
そこで、「まさかこれだけじゃあるまいな?」と群衆が次に目標を定めたのが屋台です。
屋台はカレー、うどんとそば、そして焼き鳥、寿司などの種類が出ていました。
わたしが、カレーを食しその感想を皆さまにお伝えするべく並ぼうとしたとき、
それは大変な長蛇の列となっており、途中で「これカレーの列ですか」と確かめながら
最後尾を探り当てると言う事態になっていました。
そしてやっとのことでゲットしたカレー、まず量が多かったです。
海自で配られるカレーは、ほとんど一口サイズなのですが、
テーブルの料理に「まさかこれだけじゃないだろうな」と思った人たちも、
これがメインと思えば一皿で満足できるくらいのボリュームがありました。
その他の料理は、どれも自衛隊ではなく、業者の屋台ではないかと思われます。
これなら大して豪華でなくても一人当たり高額になっても仕方ないかもしれません。
で、肝心のお味は、おいしかったです。
ご飯の柔らかさは海自に軍配が上がりましたが、ルーは決して負けていませんでした。
これが空自厨房特製のものか、これも業者のものなのかはわかりませんでしたが。
わたしが立っていた近くにはミス航空祭関係者の席がありました。
年頃の娘さんを持つ近隣在住の知人が、昔、
「ミス航空祭の参加者の家族は、招待者待遇になる」
という理由から、娘にミス航空祭に応募しないかと誘って一蹴された、
とおっしゃっていたのを思い出しました。
今回、そういう理由で娘を参加させていた親も、もしかしたらいたかもしれません。
というか、親が自衛隊関係者や関連業者という例は多く、さらには
自衛官につながり(婚約者とかボーイフレンドとか)がある人もいそう、
と思ったのは、制服の左肩に白い縄を背負った自衛官がやってきて、
わたしの近くにいた家族が持っていた娘のバッグ(着物用)の中から、
白手袋を取り出して自分の手にはめたのを見たときでした。
この後、各ミスは一人ずつ白手袋をはめた空自の自衛官にエスコートされて
壇上に上がり、紹介を受けていました。
そこで誰かがミスに選ばれたのかもしれませんが、人垣に阻まれて見えず、
わたし自身はハンガー内のお手洗いを待つ列が長くならないうちに並んだので、
ミスコンがいったいどういう顛末を迎えたのかわからないままでした。
列に並んで待つ間、ふと気付いたホワイトボード。
柵越しに撮った写真なので、向こう側の平成26年8月1日から起算された
2万人日達成予定(現在4804人)がいったい何の数値目標なのかはわからず。
そして、
1、暑気対策の推進
2、メリハリのある勤務
というスローガンについ脱力してしまうのでした。
11月3日において暑気対策の推進はもう必要ないと思うのだがどうか。
朝一番には空席だらけだった招待者席も、昼過ぎからは
ブルーインパルスの演技を見るためか、隊員関係席はほぼ満席。
わたしは休憩時間中に招待者向けに出された物販の屋台を物色し、
目ざとくこんなものを見つけて購入しました。
接着剤不要のナノパズル。
ヒトマル式戦車、F-15戦闘機とこの「こんごう」という陸海空三点を売っていたので
当然のようにこちらを購入しました。
もちろん自分で作るためにではなく、招待状をくれた方へのお土産です。
作るのがちょっと大変そうですが、喜んでもらえるかな?
ここは招待者席と一般エリアを区切る通路ですが、どういうわけか
ここに招待者のカメラ持ちが集中していました。
ブルーインパルスのウォークダウンを少しでも人垣なしで撮るためですが、
はっきり言ってここはすでに前方を隊員家族関係者が塞いでいるので、
一般席のブルーインパルス前のような写真はまず望めません。
招待者席が必ずしも写真を撮る人にとって上席かというとそうではないのです。
ここでふと、しきりに使われているプラチェーンのスタンドに注目。
このチェーンの固定の仕方・・・・うーん、なんてよくできているんだろう。
と、日本ならではのアイデアにものすごく感心してしまったのでした。
さっきまで空挺隊員を乗せたり、ここぞと派手に飛び回っていたC-1も、
全員帰投して元の位置に駐機をしています。
ブルーインパルスの演技は、プログラムによると1305から1420まで。
飛んでいる時間よりウォークダウンの方が長いのではないかと思われますが、
ここからはそれらを見ることは全く不可能です。
ウォークダウンというのは飛行に移る前の準備を含めた作業をいい、
それらの手順も全てショーとして見せることをいいます。
特にブルーインパルスのウォークダウンは見せる要素が強く、
観客を意識した構成となっているようで、エンジンをかけるどころか、
ドルフィン・キーパーといわれる整備士たちがエプロンを行進し、
各受け持ちの機体前に到着するところから始まります。
整備士の行進に始まり、パイロットの行進、パイロットが耐圧スーツをつける、
ヘルメットやマスク装着、乗り込んでシートベルト装着、
エンジン始動と動作チェック、そしていよいよタクシーチェック。
このあとスモークチェックも行われたようですが、我々のところからは何も見えません。
それらが全て完了し、初めて離陸のためにタキシングしていきます。
ここまでの行程を、大変詳しく写真で説明してくれているサイトを見つけました。
ウォークダウン
これによると、後席の「次期レギュラー」は乗っているだけで何もしないので、
その分手を振っていることが多いそうです。
確かに。
しかし、冒頭写真の6番機は一人で手を振っていますし、
機体番号731の1番機は二人で振っていました。
さすがにパイロットはちゃんと前を見ながらですが。
さて、いよいよ皆が待ちかねた、ブルーインパルスの演技の始まりです。
続く。