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艦載航空機部隊〜空母「ミッドウェイ」博物館

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空母「ミッドウェイ」には就役時に

F4U-4/F4U-1D (FG-1D) コルセア 96機
SBW-4E (SB2C-4E) ヘルダイバー 46機

で編成されたCVBG-74が配備されていました。

「ロナルド・レーガン」など「ニミッツ級」の艦載機が66機であることを考えると
この142機は随分多い気がします。

そう思って歴代空母の艦載機数を調べてみると、

「ラングレー」 55

「レキシントン」級 78−90

「レンジャー」 76−86

「ヨークタウン」級 80−96

「ワスプ」 76

「エセックス」級 100−123

「フォレスタル」級 78

「キティホーク」級 90

「エンタープライズ」 84

「ジェラルド・フォード」級 74

 

「エセックス」級とこの「エンタープライズ」級の艦載機数が図抜けています。
たくさん航空機を積めるというのは、甲板の広さとハンガーデッキの大きさもですが、

「ジェット燃料」「航空用ガソリン」「航空用弾薬」

などの物資を搭載することができて初めて可能になります。
しかし、「ニミッツ」「ジェラルド・フォード」などの搭載機が少ないのは
一つの航空機のスペックが昔より高くなったということなのでしょうか。

ちなみに「ミッドウェイ」ベトナム戦争時の搭載機群は以下の通り。

F-4B(ファントムII)戦闘飛行隊
F-8C/D(クルセイダー)戦闘飛行隊
A-4C/D(スカイホーク)軽攻撃飛行隊×2個
A-1H/J(スカイレイダー)中攻撃飛行隊
A-3B(スカイウォーリアー)重攻撃飛行隊
E-1B(トレーサー)早期警戒分遣隊
RF-8A(クルセイダー)写真偵察分遣隊
UH-2A(シースプライト)汎用ヘリコプター分遣隊

さらに、除籍寸前、1990年はどうだったかというと、

F/A-18(ホーネット)戦闘攻撃機×36機
A-6(イントルーダー)攻撃機×18機
EA-6B(プラウラー)電子戦機×4機
E-2C(ホークアイ)早期警戒機×4機
SH-3H(シーキング)ヘリコプター×6機

これを見てもおわかりのように、「ミッドウェイ」は戦後、
アメリカ海軍史にその名を残してきた艦載機を全て載せてきた、
といっても過言ではないでしょう。

 

さて、その「ミッドウェイ」の航空関連部門がある区画を見学しています。

空母の中にはこのような、なんなのか全くわからないながらたいそうな
パイプ的構造物があちらこちらにあります。
管内の各部屋には必ず「ベントサプライ」などの文字と方向が書かれたダクトがあります。

次に見た部屋では机に向かうヨーマンと、その横に仁王立ちになるパイロット。

ヘルメットの中に耳あてや手袋などを詰めて運ぶのはスタンダード?
「太平洋の翼」「加藤隼戦闘機隊」に出ていた佐藤充(まこと)に似てません?

パイロットは今からここでブリーフィングを行うというわけです。
「CO」「XO」「MANT」(メインテナンスのことかな)など、
座る椅子がその地位によって決まっているようですね。

このモニターでは飛行業務の色々について映像が流されていました。
ボマージャケットのイケメンは写真ですので念のため。

右に三人親子が写っていますが、おそらくこの年齢の子供は
ツァーガイドを聞いても何もわからないはずなんですよね・・。

ダディとマミーがどちらもつけているのを見て僕も持ちたい〜!
と駄々をこねたと想像。

結構ハンディホン重たいので、彼が自分で持てなくなり、
ぐずりだすのは時間の問題と思われます。

っていうかもうすでにその状態?

「HELANTISUBRON」?

何かギリシャ神話とかラテン語と関係あるのかな?と思ったら、
なんのことはない、

「HELICOPTER ANTI SUBMARINE SQUADRON」

のことでした。
対潜ヘリコプター部隊ですね。
そう思ってよく見ると、龍のようなタツノオトシゴのような生物が、
矢印の形の尾っぽで潜水艦をぐるぐる巻きにしてやっつけています。

VFA-151、部隊通称「ビジランテ」、正式名は

「ストライク・ファイター・スコードロン・ワン・ファイブ・ワン」

です。
サンダーバードなんかが好きだった元男子なら、口にするだけで
そのかっこよさについ陶酔してしまいそうな響きですね。


マスコットは「オールドアグリー」というナイフを口に咥えた骸骨、
とこの辺りも中二病的なかほりがそこはかとなく漂ってきますが、
その歴史を遡れば、1948年から今日まで第一線の名門部隊です、

「ミッドウェイ」が就役した最初に「コルセア」で乗り組んでいたビジランテは
「ハンコック」やミラマー基地の配属を経て、1970年代になると再び
古巣の「ミッドウェイ」に帰ってきて、ベトナム戦争に参加しました。
乗機は「ファントムII」でしたが、彼らは1986年に、この「ファントム II」が
空母から最後に飛び立つ歴史的瞬間に参加しています。
(日本ではまだ現役だってことは感興を削ぐのでこの際言いっこなしね)

この後、彼らは「ホーネット」に使用機を取り替えました。

各パイロットの割り当てとミッションを記したホワイトボードには
1983年8月13日という日付が見えます。

まだ彼らが「ファントムII」に乗っていた頃の記載です。

ここにも「セイフティ」「アドミニストレーター」?だけが場所指定。
彼らは一番前に座っていないといけないものなのでしょうか。

「GO UGLY EARLY! 」

「オールドアグリー」は日頃「アグリー」と呼ばれていた模様。

ちなみにこれがアグリーくん。
火のついたナイフを加えているけど、なかなか目が可愛い。

これがビジランテパイロットの出撃前のお姿である。
うーん、他のマネキンが色々と微妙なのに、これはまた思いっきりイケメン。

 

岩国の海兵隊基地でホーネットドライバーに案内してもらって
中を見学した時、こんなラックにかかっていたカップが
ことごとくろくに洗っておらずコーヒーまみれだったのを思い出します。

彼の愛妻は初めてそれを見たらしく

「ボーイズ・・・」(男ってこれだから・・)

と呆れていましたが、彼はそれに対して、

「ぼ、僕はちゃんと洗ってますよ?」

と言い訳していたのが可愛らしかったなあ。
その時もそうでしたが、カップにはタックネームをプリントしています。

「スプーク」(幽霊?)「ル・ドゥシェ」(フランス語で水)「イッチー」(かゆい)
「スネーク」「ドラゴン」「ボトルロケット」「ポニーボーイ」「マグー」・・・。

その時の海兵隊航空隊にも、このようなロッカー室がありました。
息子はここで耐圧スーツを身につけさせてもらったものですよ。


あー、こんな人いそう。

胸に旭日入りの部隊パッチをつけた、

VFA-192 「ワールド・フェイマス・ゴールデンドラゴン」

のマーク・マーレー司令。(多分)
「ワールドフェイマス」は煽り文句かと思ったら、これも含めて部隊名だそうです(笑)

手前に鳥居がありますが、これぞ横須賀勤務の証ですね。

 

ところで少し前、旭日模様を社旗としている某新聞社が

「日本軍が使った旭日旗を揚げると、悲惨な戦争の記憶が蘇り問題視される」

という記事を書いてお前がいうな!と世間の笑い者になっておりましたが、
ぜひこの新聞社や旭日旗を問題視する国の方々は、積極的に(できるものなら)
旭日を使っている全ての在日米軍部隊に文句をつけていただきたいと思います。

VFA-192 World Famous Golden Dragons

ホーネットでの離発着シーン(パイロット目線)と空中給油、攻撃、
模擬戦などの様子が見られるドラゴンのかっこいい映像があったので貼っておきます。

1:40あたりで本当に艦船を爆破しております。

ちょっと、これ一人の控え室?
パイロットってこんなに優遇されるってことかしら。

彼もワールドフェイマス(以下略)のパイロットですが、クローゼットには
パジャマの上に着るガウンまで装備されていますね。

隊長とパイロットの気さくなひととき。
(でもないか、地図見てるし)

注目すべきは指令官の後ろの派手なアロハシャツ。
後ろに耐圧スーツもヘルメットもあることから、まだこの司令は現役です。

それにしても壁の息子らしい写真は一体・・・。

廊下が赤いランプになっているので、夜という設定だと思いますが、
ある士官寝室では・・・・・・。

あらら、随分と消耗しておられる様子。
航空作業に必要な一切合切を持ってロッカーの前に立つパイロットですが・・・、

落ち込んでるむっちゃ落ち込んでる。
肩を落とし目は虚ろ。
訓練でチョンボして思いっきり怒られてしまったかなー?

横から見ると明らかにがっくしと首を落としております。

何があったかは知らんが、今日の失敗が明日の精強なパイロットを作るのだ!
頑張れ!(適当)

 

 続く。

 

 


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