アメリカで生活してしばらくになりますが、映画や観劇、
コンサートの類はそもそもこちらでも絶賛自粛中ですし、
ほとんどのレストランはテイクアウトだけの営業なので、
外出は食料品とMKの生活立ち上げのための用品の買い出しか、
そうでなければ外を歩きに行くくらいしかしていません。
しかし、そもそもこれまでも別に遊びまわっていたわけではなく、
特に夜は用事もないので外に出ることは滅多になかったので、
特に不自由を感じているわけではありません。
モールなどお店ではマスク着用が求められているので皆守っていますが、
わたしの観察したところによると、外でウォーキングをしている人、
自転車を漕いでいる人のマスク着用率は50%といったところ。
走っている人でマスクをしている人は見たことがありません。
特に朝早くは人ともすれ違わないのでしなくていい、という
マイルールができている人が多いようです。
わたしも日本よりマシとはいえ、こちらも結構暑いので
歩いていて人が来たらマスクをつけるようにしています。
冬はいろんな色のマフラーファッションを見せてくれる
カーネギー博物館のマスコット?ディッピーくんもマスク着用。
到着してすぐ、去年毎日歩いた公園に行ってみました。
元々人が多いような場所ではありませんが、今年は一段と静かです。
何日か時間を変えて歩くうち、一番混雑?するのは
夕方7時ごろからであることがわかりました。
暑いので陽が沈む頃歩きに来る人が多いということです。
公園散歩の後に、一度以前住んだところの近くにあった
ユダヤ人街のベーグル屋さんに行ってみました。
外側から自分の携帯で注文して中から店員が持ってくるのを受け取る仕組みです。
ベーグルそのものが4分の3くらい小さくなっていました。
小さくしすぎて?真ん中の穴がなくなってます(´・ω・`)
わたしは毎回ハラペーニョ・クリームチーズを選ぶのですが、ベーグルが小さくなった分
ハラペーニョの辛さがマシマシになったという気がしました。
ほとんどがテイクアウトオンリーの中、テーブルを一つおきに使用不可にするなど、
ソーシャルディスタンスを配慮しながら営業しているレストランもあります。
ピザの美味しいこのお店もそのひとつ。
この日は日曜日で教会帰りらしいドレスアップしたグループがちらほら。
これがドレスアップ?と思ったあなたはアメリカ人の「普通」をご存知ない。
女性がスカートかワンピースを着れば、それは「改まっている」ということです。
夫婦とどちらかの母親とで教会の後の恒例の?ランチタイム。
ちなみにこのレストランのあるのは高級スーパーや高級養老院があり、
見るからに生活レベルの高い地域です。
前回も書いたようにこちらでiPhone11を買って以来これに頼りっきりですが、
天候などのシチュエーションによって出来不出来はあるものの、
本領発揮というか優秀だなーと思うのが夜景です。
調整なしでパッと撮ってこれくらいなら上出来じゃないですか?
これが買って初めて撮った窓越しの夜景。
夜散歩した時に雨が降り出して真っ暗になったのですが、
オハイオ川にあるリバーレスキュー隊の救難ボート置き場のハッチが
珍しく開いていたので撮ってみました。
ブレることなくちゃんと写っています。
ピッツバーグは今回雷とスコールによく見舞われます。
雷を伴う雨は激しいですが短時間で終わり、焼けつくような晴天、
これが何度か繰り返されます。
前回発見したストリップ・ディストリクトのイタリア街の商店街、
移民系多めな一角のシーフードレストランがダインイン営業中とわかり、
行ってみることにしました。
夕方だったせいかほとんどの店が終了しています。
わたしはここでも当たり前のように「招き猫体質」を発揮してしまい、
並び出した途端後ろが長蛇の列になってしまいました。
長蛇といってもアメリカ人は列を作るのを嫌いますので、
お店の人に名前を言って店の前で適当に待つ感じです。
シーフード料理の店なのでやはりここはクラムチャウダー一択でしょう。
クラム多めでこってりとしていました。
SNS上で評価の高かったロブスターサンドを頼んでみました。
レモンをたっぷり絞っていただくのがよし。
アメリカで外食する時の常として、半分食べたらあとは箱をもらい、
自分で詰めて持って帰って次の日アレンジして食べました。
さて、いよいよ大学の始まりにむけて始動が始まりました。
まず、全員に必ず30分のこのガイダンスを観るように、という通知があります。
内容はCOVID19に対処するための、わりと当たり前な注意なのですが、
このビデオに大学のマスコットである黒いスコッチテリアが大活躍。
至る所に登場して和ませてくれます。
「あー、こんなところにいる」「かわ(・∀・)イイ!!」「 ´д` ;ハアハア」
とか騒いでいると、(英語なんで)肝心のことを聞き逃してしまうわけですが。
制作側も昨今の学生に何がウケるか知り尽くしている模様。
ソーシャルディスタンスは6フィートというのがこちらでは言われていますが、
つまりこれはスコッチテリア6匹分であると。
確かにインパクトありますよね。
(どうして『インパクト』なのかちゃんと聞いていなかったのでわかりません)
ちなみにマスコットが犬であるせいで、当大学のスクールショップには、
犬用のバンダナ、タイニーサイズからXXLまでサイズも豊富な
犬用シャツや首輪が大変充実しております。
こちらはマスコットぽいですがそうではなく学長です。
MKは新入生ではありませんが、もちろんオンラインでの
入学式を見るのは初めてです。
学長に続き、学校関係者がこの後次々と画面で紹介され、
皆が一言ずつ挨拶をしたりしてセレモニー?は進んでいきます。
お約束、各界で有名になった卒業生の紹介タイム。
宇宙飛行士がいたり、普通にノーベル賞受賞者がいたり、
アメリカ陸軍中将閣下もおられるのである。
しかし、正直な話、従来の入学セレモニーを父兄として経験した立場でいうと、
8月の下旬という酷暑の中、キャンパスをあっちにいったりこっちにいったり、
セレモニーに始まりオリエンテーション、親睦会とたらい回しにされるわりに
何もしていない時間の方が長いというあの悪夢の1日に比べれば、
ずっと端的に大学のことがわかり、学長やスタッフの顔を間近に見て、
しかも自室にいながら全てが短時間で済むオンラインは最高です。
ほどなく学生のオリエンテーションも始まりましたが、こうやって
何百人ものクラスメートの顔を見ながら話が聞けるわけです。
もうこれから大学はこれでいいんじゃないの、とさえ思うのですが、
MKによるとやはり科学系の授業はどうしてもそうはいかないのもあるようで。
さて、今日はいよいよムーブインの日。
学校が借り受けているアパートに荷物を搬入するわけですが、
前もって日にちと時間を自分で予約し、指定の時間にオフィスに行って
鍵を受け取り、30分だけ駐車場に車を停めてその間に荷物を入れます。
時節柄混雑と接触を避けるために同じ枠には数人しかアサインされていません。
アパートは築100年は余裕で経っていそうな年代物でした。
ここにもアパート内でのマスク着用を呼びかけるスコッチテリアが。
さすがに室内ではマスクしなくてもいいとことわってあります。
このアパート、全部が大学の寮ではなく、一般の人も住んでいるようです。
エレベーター、これが凄かった。
手動式開閉ドアの内側がフェンス型の二重ドアでこれも手で開けるのですが、
この重たいドアを力一杯手で押さえていないとどちらも勝手に閉まってしまい、
しかも閉まる時ガシャーンとものすごい音を立てるという不親切設計の極みです。
おそらく100年前設置されたもの(ウェスティングハウス製)だと思われます。
マスクの重要性を視覚に訴える学校制作のポスター。
日本でも最近「富嶽」の計算でもマスクの有用性が証明されたとかなんとか。
マスク着用の有用性について相変わらず疑義を唱えている人もいるようですが、
もうとにかくそういうご時世になってしまったんだから、エチケットとして
文句言わずしとけばいいのよ、って感じですね。
平常時は机とベッド、本棚が二つづつ、そしてソファーと椅子のある
20畳くらいの部屋にキッチンとバストイレクローゼット付きの部屋に
二人で住むのがこのドーム(寮)の基本なのですが、なんとびっくり、
今回はどの部屋も一人で占有できるようです。
おそらく、学生の多くがオンライン授業を実家で受けるため、
ドームに住む学生が半分になってしまったということでしょう。
前の部屋より広くなり、しかも一人ということでMKは大喜び。
このあとベッドとタンス、机を彼の考えによって動かしたのですが、
日本の家具と違い、こちらの家具は鉛でも仕込んでるのかってくらい重くて、
このタンスなど全く持ち上がらずほんとうに難儀しました。
室内には寮規則の書かれた紙とともに、マスク3枚(学校と業者から)
消毒シートに消毒剤、体温計のプレゼントが机に置かれていました。
キャンパスに行く前には自主的に測ってくださいということのようです。
部屋はいつもより入念に「ハイジーン」(消毒)されているということですが、
わたしは全く信じていないのでゼロから掃除をやりたおしました。
案の定ベッドの上など埃だらけでした。
ハイジーンとは一体。
古くて饐えたような匂いがするのはちょっといただけませんが、
100年もののアパートなのでなかなか風情があってある意味お洒落です。
元々は普通のアパートなので、キッチンはファミリー向けと同じ大きさ。
大型冷蔵庫に電子レンジ、食洗機になんならオーブンまであります。
学校の「ミールプラン」というのを契約し、食事はオンラインで注文して
大学の指定した近所のレストランに取りに行くことにしましたが、
やはり気軽に行けるカフェがないのでキッチン付きはありがたいです。
次の日聞いたら、自分で豆を挽いてコーヒーを淹れ(今凝っている)
サラダとサンドウィッチを作って食べたと言っていました。
彼にすれば最初のキッチン付き住居での一人暮らしになります。
もともと自分で何でもできるようにしつけておいたし、
(というと聞こえがいいけど実は以下略)寮生活も三年目になるので
心配はしていませんが、ひとまず安心です。