第二次世界大戦中の戦争映画「クラッシュダイブ」続きです。
副長として乗艦した最初の哨戒を無事成功させたワード・スチュアート大尉。
艦長コナーズの彼に対する第一印象は、決してよくなかったものの、
勝てば官軍終わりよければすべてよし、ということなのか、
ニューロンドンに帰港する艦橋で機嫌良さそうに、
「そのうち(君の乗りたくなるような)潜水式の魚雷艇が誕生するかもな」
とPTボート大好きマンのワードへのリップサービスをします。
これに対しワードは、50ノットの潜水艦なんていいですね、と言いますが、
2022年、つまり映画からサクッと70年後の現在では、
原子力潜水艦なら45ノット近くまで速度を出せるものがあるようです。
彼らの頃には高速駆逐艦でも最高時速40ノットちょっとが限界でした。
ワードは夢のような速さのたとえとして50ノットと言いましたが、
流石に潜水艦の50ノットは、今後も不可能かと思われます。
この時二人は初めて互いをファーストネームで呼び合い、
ポケットをまさぐるデューイにワードが煙草を薦めます。
二度目の共に喫煙シーンです。
彼らの潜水艦「コルセア」は帰還しました。
司令塔の潜望鏡にお約束のほうきをくくりつけて入港です。
これは特に潜水艦が「Clean Sweep」=海から敵を一掃したとして、
哨戒を成功させて帰港する際行う慣習です。
この慣習は1650年代オランダが発祥と言われていますが、
第二次世界大戦中の米国潜水艦部隊で盛んになりました。
箒を立てる基準は「すべての標的を沈めた場合」でしたが、
どの程度が「全て」なのかは判断の難しいところだったかもしれません。
哨戒とそれに伴う掃討作戦という潜水艦の出撃形態がなくなった今では、
せいぜい海上公試全てに合格した軍艦が箒を立てて入港するくらいで、
伝統は細々と意味合いを変えて継承されています。
それにしてもこのシーンには驚きました。
当時のアメリカには潜水艦士官用の日光浴サロンなんてのがあったんですね。
「あー、パームビーチを思い出すなあ」
「最初から魚雷艇に乗っていたらこんなことする必要ないんですけどね」
まだこいつ魚雷艇の話をするか。パームビーチはフロリダ半島の左っ側のリゾート海岸です。
それから二人は将校クラブで「豪遊」開始。
「豪遊」とは、テーブルに着くなりセロリに歓声を上げてまず丸齧りし、
次々と生野菜、新鮮な牛乳とバター、果物を貪り食うこと。
紹介帰りの身体が求めているってことなんですね。
バターが来るなり歓声を上げて、1センチの厚切りにし、
二つ折りにしたパンに挟んでそのまま齧り付くってどんだけ。
給仕のリーさん(中国系)が運んできたのは特製野菜と果物の盛り合わせ。
牛乳ゴクゴクー
「sea cow(ジュゴン)からは牛乳取れませんからねー」
中国人リーさん精一杯の英語ジョークです。
その時デューイに電話が取り継がれました。
てっきり恋人のジーン・ヒューリットが折り返してきたのだと思い、
「ハローダーリン、アイラブユー💓」
「・・それはどうもご丁寧にありがとう、デューイ」
ブライソン司令は、今回の哨戒成功に対し功労賞が与えられるので
代表として艦長にワシントンに出張するよう命じてきたのです。
「コルセア」のチーフ、マックにも昇任の話が持ち上がりますが、
彼は健康を理由に、それを辞退しようとしています。
なぜか彼のことが好きでたまらない黒人スチュワードの
オリバー・クロムウェル・ジョーンズ水兵は、
退役後の年金が上がるから、辞めるにしても話を受ければ?と心配します。
しかしマックの昇進辞退の理由は実は他にありました。
彼は、先の大戦で、潜水艦配置を健康を理由に拒否していました。
しかし、本当の理由は潜水艦に乗るのがどうしても怖かったからでした。
その後、彼は自分が乗るはずだった潜水艦が哨戒で撃沈され、
乗員全員が戦死したことを知ります。
以来彼はずっと、潜水艦から逃げた弱い自分を許せずにきたのでした。
そんな自分にこれ以上の昇進など許されないというマックに、
息子のような歳のオリバーは、こういうのが精一杯でした。
「人間は誰だって完璧じゃありませんよ」
さて、ここはジーン・ヒューイットが先生を務めるなんちゃら女学校。
アーチェリーの授業が行なわれています。
女学校でアーチェリーの授業なんかやるか?と思われるかもしれませんが、
アメリカ、特に東部の学校は、小中高を問わず敷地が広いので、
寄宿制のプライベートスクールならばありだと思われます。
例えば昔MKをサマースクールで参加させていたボストン郊外の小学校は、
プールはもちろん、広大な芝生の専用サッカー場が何面も完備、
なんなら夏にはボストンレッドソックスの選手をコーチに迎えて
ベースボールキャンプをするくらいのグラウンドがありましたから。
それにしても、このジル・ヒューイットとかいう先生の服装がすごい。
白のミニスカートに真っ赤なウェッジソールのサンダルでアーチェリーって。
体育の授業を行う格好にしては、非実用的で派手すぎないかい。
そこに、1941年型のマーキュリーコンバーチブルを学校内に乗り入れ、
迷いなくこちらに向かってやってくる男がいました。
イケメンストーカー、ワード・スチュアートです。
まーた始まった。
乱入男のために授業を中止し、生徒を追っ払って二人きりになる教師、
夕食の約束をしないとここから出て行かないとまたしても脅迫する男。
どっちもおかしいよ?
その夜のデート、しっかり着飾って車に乗ったジーンを隣に乗せ、
ワードは行き先を言わず、かれこれ3時間も車を走らせています。
すでに州境を越え、車はマサチューセッツに来ていました。
普通なら一体どこの山の中に連れて行くつもり?とか心配になりませんかね。
彼が連れてきたのは自分の実家でした。
豪邸から執事が出てきてお出迎え。
なるほど、これが見せたかったのか。
騙されて自宅に連れ込まれた!ととりあえず女が怒って見せていると、
自称サバサバ系の金持ちばーさんが出てきて、
「新しい娘(こ)?」「ふーん、今度のはよさそうね」
などと謎の上から目線で品定めされ、
いつの間にかペースに巻き込まれて居座る羽目になりました。
この孫にしてこの婆あり。
婆さん、タバコをスパスパしながらアルバム紹介。
そろそろ帰らねば、というジーンにワードはタバコを勧め、その際、
ケースに挟んであったジルの写真(新聞からの切り抜き)をチラ見せ。
「最初に見た時衝撃を受けた」
「航海中も君のことばかり考えていた」
と懸命に口説くのでした。
ニューロンドンに着いたときには、すっかり朝になっていました。
ワードは自分の海軍兵学校のクラスリングを彼女の指にはめて口説き、
(今まで同じ手を何度使ったんだろう)
やっぱり最後はこうなってしまうのでした。
彼氏がいるのに、男が強引なのをいいことに、
案の定なるようになってしまう女性に対し、ほとんどの赤の他人は
(これが現実ならば)嫌悪感のようなものを持つのかもしれません。
しかし、もし現実にタイロン・パワー並みのイケメン海軍士官、
高級車と豪邸に執事付き、ボストンの名家御曹司がぐいぐい迫ってきたら、もうこれは白馬に乗った王子様がネギ背負ってやってきたみたいなものです。
今カレの小市民ぶりにうんざりしているジーンのような上昇志向の強い女、
自己評価が無駄に高い女ほど簡単にこうなってしまうのかもしれない。
映画「サブマリン爆撃隊」も、金持ちの御曹司が海軍に入る話でしたが、
その財力にものを言わせて、リッツやホテルのディナーで女性を口説き、
女性も案外あっさりとその気になっていましたっけ。
つまり映画は、それに共感する層をターゲットにしているのです。
映画は大衆の望みを再現しようとしますから。
ワードは美貌と財力、家柄能力を兼ね備えた完全な男として描かれます。
そんな男に自分が熱烈に求められることを夢みる女性たちのために。
翌日、ニューロンドンの潜水艦基地には、
ワシントンに出張に行っていたデューイを乗せた連絡機が帰ってきました。
海軍はワシントンとの往復も水上機で行なっていたのでしょうか。
二人で牛乳をがぶ飲みしながら次の任務の打ち合わせ中、
中佐に昇進したデューイは、これで結婚するつもりだ、と言い出します。
おめでとうございます、と言った途端、ワードは寝室に飾ってある写真が
今朝別れ際に熱く抱擁した女性と同一人物であることに気づきました。
ショックを受けたワードは、将校クラブにいるというジーンに会いに行き、
どんなつもりで二股しているんだ、と相手を問い詰めます。女の言い訳は以下の通り。
1、最初は関係ないと思った
2、でも違った
3、あなたとは会わないように努力したけどあまりに強引だった
4、デューイのプロポーズは断る
5、あなたの言葉に私は心を打たれた
6、デューイを愛していない
7、あなたが現れなければ彼と結婚していた
8、今からデューイに正直にいうべきだと思う
その時。
「その(正直に話す)必要はない!」
たった今、全部聞いてしまったからですねわかります。
デューイ、君怒っていいよ。
USS「コルセア」は、気まずい二人を乗せて出航してしまいました。
おずおず声をかけるワードを、デューイはミスター・スチュアートと呼び、
その話は帰国するまで一切するな!と冷たく釘を刺すのでした。
まあここからは仕事だから切り替えていこう。
今回の任務は、ドイツ軍のUボート基地を見つけ、破壊することです。
しかし映画評ではこのシーケンスの評判もめっぽう悪い。
「北大西洋にあるドイツ軍のUボート基地?それはどこにある?
第二次大戦中の潜水艦の性能を考えると、
その基地はブロック島(カナダ)かマーサズ・ヴィンヤード、最悪でも
ニューファンドランドのグランドバンクでなければならないだろう」
「映画は、ナチスが大西洋の神話上の小島のどこかに
秘密の潜水艦基地を建設したなんてことを信じろというのか。
彼らはニューロンドンからほんの短い航海で基地に到着するが、
さて、ナチスは一体どこで活動していたのだろう」
マーサズ・ビンヤードはボストン沖のケネディの別荘地がある島です。
たしかに映画にの表現(帰港時乗員の髭が全く伸びてない)を見る限り、
これ絶対近場しか行ってないよね、と思われても仕方ありません。
もっと辛辣な批評者は、
「実際に軍隊に入り、戦地を知っているタイロン・パワーは
後年これを見てその馬鹿馬鹿しさを笑っていたに違いない」
とまで書いています。
しかし、実際のところ、第二次世界大戦中の米国の潜水艦は、
真珠湾から日本の本拠地に行き、数週間パトロールし、
ディーゼル燃料の単一のタンクで真珠湾に戻っていました。
ガトー級潜水艦なら給油なしで11,000マイルをカバーできるため、
グロトンからドイツの本拠地をパトロールし、
帰ってくることができたと考えられます。
ナチスの基地はきっとグリーンランドにあったんじゃないかな(適当)
それから、前にも一度書きましたが、アメリカの潜水艦は、
大西洋側にはほとんど哨戒にも出なかったと言われています。
連合軍は基本的に大西洋にいる潜水艦=ドイツ軍のUボートだと考え、
有無を言わさずその場で攻撃される可能性が高かったためです。
実際、あるアメリカの潜水艦は、この映画の舞台であるニューロンドンから
大西洋を通ってパナマ運河に向かいましたが、その後消息不明になりました。
いずれの側からかはわかりませんが、攻撃され喪失したとされています。
それでも映画で大西洋で戦う米潜水艦の話がなぜ後を絶たないかと言うと、
前にも言ったように、そこには「Uボートがいたから」に違いありません。
哨戒中、副長ワードは油槽船を見つけ、撃沈しようとしますが、
艦長は即座にその提案を拒否します。
てっきり私情を交えたイジメか?と思ったらそうではなく、艦長の考えは、
油槽船をつけていって、敵基地を発見することにありました。
防潜網も一瞬開くので、一緒に潜り込めば良いと。
しかもタンカーのプロペラの後方をついて行けば機雷を避けられます。
そんなうまい話があるのかと思いますが、そう言うことにしておきます。
目論見通りタンカーはナチスの基地に潜水艦を連れて行ってくれました。
向こうに見えているのはアルプス山脈だと思います(適当)
機雷原の長いトンネルを抜けるとナチス海軍基地であった。by川端康成
だからそれはどこにあるんだよう!
艦長は、早速志願者からなる陸戦隊を派遣して爆破作戦を決行します。
急襲部隊を率いるのは副長のスチュアートです。
上陸部隊は夜陰に乗じるため顔に墨を塗って黒くしますが、
黒一点のオリバーは自分は必要ない、とおどけます。
オリジナルは
”I'm the only born commando here!”
で、コマンドーは水陸両用奇襲部隊のことですから、
『ここで俺だけが生まれながらのコマンドーだ』
となります。
普通に人種差別ネタですが、今ならポリコレがあって
こう言う基本的なギャグも言えなくなっています。
本当ポリコレって(略)
ワードは、生きて戻れなかった時のために一言だけ、と断ってデューイに
「私のことはどうでもいいが、ジーンを責めないで欲しいんです。
自分はあなたとジーンの関係を知らなかった。
知っていたらあんなことにはなっていませんでした」
言いたいことはわかるが、出会った途端ガンガン口説き始めて
彼氏の有無も知ろうともせず、相手に考える隙も与えなかったのは誰?
それに、その理屈なら、悪いのは自分ではなくジーンだって言ってない?
実際この件で誰が一番悪いかというと、二股した彼女なんだし。
まあそれはどうでもよろしい。実際どうでもいいし。
8人の上陸部隊は浮上して舟艇に乗り込み、30分の間に
敵をなんとかしてこいというミッションを与えられました。
上陸後、タンク、弾薬庫など、どこに何があるかわからないのに
彼らはチームに分かれて爆破活動を開始します。
歩哨の隙を見てタンクに爆発物をテープで貼り付けて仕掛け、爆破。
ピースオブケーキ=あっさりと成功です。
チーフのマックとオリバーのチームも爆薬倉庫の爆破に成功。
ドイツ軍、ちょっと油断しすぎじゃないかい?
地上が混乱している隙に、潜水艦の魚雷が港湾の艦船を襲います。
このシーンで、燃える海に人が飛び込んでいるのですが、
どうやって制作したのか、合成映像となっています。
この時代にしてはすごい技術で、後から知ったところによると
本作品はこの襲撃シーンの特殊効果でオスカーを取っているのだとか。
「ファイア・ファイブ・・・ファイア・シックス」
容赦無く畳み掛けるように船を攻撃する潜水艦。
弾薬は勿論きっと燃料もぎりぎりまで使い果たしたに違いありません。
ここで実行部隊に犠牲者が出ました。
撤退の際、チーフのマックが銃弾に斃れたのです。
瀕死のマックは泳いで逃げるオリバーとワードを掩護するため、
最後の力を振り絞って立ち上がり、敵を掃射して海に落ちて行きました。
燃え盛る海面を潜水艦まで戻るため、二人は息を止めて
海中を泳ぎ切りました。
潜水艦は先ほどからの攻撃で潜望鏡が破損し潜水することができません。
艦長は海上航走で退避することを決定しますが、その方法がすごい。
自分が艦橋に残り、潜水艦の目となって操舵の指示を行うというのです。
この状態である。
潜水艦が9メートル沈降して、その深度を保ったまま進むと
自動的に上に立っている人は胸まで海水に浸かることになります。
詳しい方も多いのでマジでお聞きしたいんですが、
これは現実的には可能なんですか?
胸まで海水に浸かっていたら流されないかとか、中と外で、
しかも外の人は肩まで水に浸かっているのに交信できるのかとか。
周りでは流出した油で火が燃え盛ってるし、どう考えても無理ゲーですよ。
しかも艦長、この状態で外から指示して、湾内に停泊したドイツ船を狙い、
魚雷攻撃で撃沈させたりしております。
潜水艦はその状態でようやく湾口に辿り着きました。
少し安心した艦長が深度を7メートルまで上げさせます。
胸まで浸かっていた状態からちょっとマシになるかと思ったのですが、
ちょうど沿岸の砲撃隊からの攻撃があり、運悪く艦長負傷。
皆が慌てて艦長を艦内に引きずり入れました。
床に倒れたままの艦長、なんとここで煙草を所望するではありませんか。
すかさずワードがポケットからシガレットケースを差し出すと、
(この人さっき海中を潜って泳いできたばかりじゃなかったっけ)
中からジーンの写真がこれみよがしに落ちました。
な、なんてことするだー!
今にも死にかけてる人に、その仕打ちは酷すぎませんか。
しかし、艦長はそれを見ても眉ひとつ動かさず、
「(落ちないように)貼り付けておけ。失くすぞ」
と一言。
これは自分は身を引くから二股女とよろしくやれという意味でよろしいか。
次の瞬間「コルセア」は無事にニューロンドンに帰還しました。
潜望鏡が壊れて潜水できない状態でよく無事に帰ってきたものです。
この映像は本物の潜水艦ですが、
次の映像からセット撮影になりました。
折れた潜望鏡の間には「お掃除完了」の箒もちゃんと立ってます。
艦長、死にかけてたと思ったけど、軽傷だったみたいでよかったですね。
そして次の瞬間ジーンとワードは早々と結婚を済ませているのでした。
ボストンの実家を訪ねるジーンは、早速ミンクのコートを着込んでいます。
女学校の先生をやめてクラスがアップしたって感じでしょうか(嫌味)
実家で叔父のスチュアート提督と二人になった甥スチュアートは、
まだ潜水艦より魚雷艇がいいか、と質問され、こう答えます。
「魚雷艇は最高です!」
しかし、とつづけて、
「潜水艦は七つの海を股にかけ大活躍している」
「航空母艦は敵艦を沈める爆撃機を乗せており」
「巡洋艦はそんな航空母艦の護衛を行う」
「そして、弩級戦艦、超弩級戦艦」
ドレッドノート、スーパードレッドノートと言っています。
「そこから放たれる砲弾の威力は計り知れない。
各々が役割を果たし、一丸となって戦っているんです」
「任務に優劣などなありません」
「兵士たちは高速魚雷艇、潜水艦、沿岸警備艇、
機雷敷設艦、補給艦、軍隊輸送艦、強襲揚陸艦、油槽艦に乗る。
それらを動かし、戦地に赴くのです」
海軍だけでなく沿岸警備隊にも気を遣っていますね。
「それが海軍です。アメリカ合衆国海軍なんです!!!」
音楽はいつの間にか「錨を揚げて」になっています。
甘ったるいラブストーリーを冗長に展開していたと思ったら
いきなり早回しで都合良いところに落としこんでからの、
このゴリゴリなジンゴイスト的エンディング。
そうか、ただの国威発揚映画(ロマンスのおまけ付き)だったのか。
終わり。