カール大公とその息子たち〜ウィーン軍事史博物館
ウィーン軍事史博物館の展示、ハプスブルグ家の次のホールは 「NAPOLEONIC WAR」 と名付けられています。この「ナポレオニック」という英語はもちろん「ナポレオンの」という意味であり、ナポレオン戦争を意味するのですが、同時に 「ナポレオン1世のような野心満々の」 という形容詞にもなっています。...
View Articleアスぺルンのライオン〜ウィーン軍事史博物館
「ナポレオニックウォー」と英語で訳されるところの、ウィーン軍事史博物館の展示物をご紹介しています。 ◼️フランス革命軍航空部隊の航空兵器 フランス革命後、ナポレオンがヨーロッパの覇権獲得のために起こした一連の戦争を「ナポレオン戦争」といいますが、この博物館にはそのときに用いられた武器なども展示されています。 銃や火砲などはもちろんですが、特に目を引くのがこの気球です。...
View Articleシナゴーグ襲撃事件の起こった街で考えたこと〜ピッツバーグ
ピッツバーグを走っていて、シナゴーグ(ユダヤ教会)の前を通り過ぎた時、MKが、 「今の教会で銃撃事件あったんだよね」 と言い出したのでかなり驚きました。 「いつ?」 「去年の10月」 あまりにも頻繁に起こるので、またかと思ってニュースを聞き流していたのですが、その銃撃事件はなんと、今回借りたAirbnbのあるユダヤ人コミニュティのなかで起こっていたのです。 シナゴーグ銃乱射事件...
View Article”エンリステッド・バーシング”〜空母「ミッドウェイ」博物館
また久しぶりに空母「ミッドウェイ」の話題に戻ります。 「ミッドウェイ」博物館、ハンガーデッキから入館して右手に向かって進んでいくと、 「ミッドウェイ・ユニバーシティ」 と書かれた階下に続くハッチが開いているコーナーがあります。...
View Article喧騒のモーツァルトコンサート〜ウィーン・ムジークフェライン
夏のヨーロッパ旅行ではヨーロッパらしさを味わえない、とはよく言われることです。 なぜかというと、夏の間ヨーロッパはいわゆるバカンスシーズンで、皆こぞって避暑地に民族大移動してしまい、地元はいわば抜け殻状態で本来の雰囲気を構成する要素である地元民の数が激減するからだとか。...
View Articleレルヒ少佐のスキー〜ウィーン軍事史博物館
ウィーン軍事史博物館はホールごとにテーマが決まっており、それでいうとナポレオン戦争に次いでハプスブルグ家の三代に亘る資料、その次には、 「ラデツキーのホール」 があります。ただし、わたしはここでなぜか呆然としてしまい、写真を全く撮っていません。これだけ膨大な資料があると、取捨選択にも大変な集中力がいるのですが、ナポレオン戦争で緊張が途切れてしまったものと思われます。...
View Articleサラエボ事件・なぜ皇太子夫妻は暗殺されたのか〜ウィーン軍事史博物館
ウィーン軍事史博物館の中でもっとも有名で注目を集める展示、それは間違いなくサラエボ事件関連のものでしょう。 「サラエボ」と名付けられたこのコーナーには、皇帝の後継者だったフランツ・フェルディナンド皇太子が皇太子妃と共に暗殺されたときに乗っていた、 1911年式グラーフ&シュティフト 28/32 PS「ドッペルフェートン」 が展示されています。...
View Articleサラエボ事件・なぜ皇太子妃は暗殺されたのか〜ウィーン軍事史博物館
ウィーン軍事史博物館のサラエボ事件関係の展示について、前半では事件が起こるに至った背景と、事件そのものの経緯を絡めながらご紹介してきました。 後半では、博物館展示の写真から、もう一度事件発生前に戻ります。 フランツ・フェルディナンド皇太子夫妻の訪問を迎えるため、大きな花束が用意され、贈呈係の少女が受け取っているところです。...
View Article写真集「軍艦香取征戦記念」〜”日独交戦状態ニ入ル”
以前ここで大正13年度の帝国海軍遠洋練習航海について、新橋の古本市で手に入れた記念アルバムを元にお話ししたことがあります。 それを買った古本屋の主人が、何万円もする旧軍の写真集をほとんど即決でお買い上げしたわたしを、戦史研究家か、あるいはノンフィクション作家だとでも勘違いしたのか、他のブースを物色し立ち読みしているわたしのところにこっそりやってきて、横から...
View Articleサラエボ事件と暗殺者プリンツィプの記念碑〜TVシリーズ「第一次世界大戦」より
前にも書いたことがありますが、アメリカ滞在の最終地、ニューヨークで借りているAirbnbの部屋です。 一体いつまでアメリカにいるんだ?と知り合いに言われてしまいましたが、観艦式にはなんとか間に合うように帰る予定です。 ここで観ていたインターネットTVの見放題映画チャンネルでは、あまり人気がないと思われる歴史ドキュメンタリーや戦争映画が見放題。...
View Article最後通牒とクルーザー上の皇帝ヨーゼフ1世〜TV番組『第一次世界大戦』
今回ウィーン軍事史博物館でサラエボ事件で皇太子夫妻が凶弾に倒れたとき乗っていた車の実物を見たばかりのわたし、どうもこういう銃痕は記憶にないので、不思議に思って観ていたのですが、ふと気がつきました。...
View Article日系人執事タガ・テイキチ〜ファイロリガーデン・サンフランシスコ
今回は当初の予定を途中で大幅に変更したため、6月に日本を出発して帰国が10月という異例の長さになりました。ビザで海外滞在できるギリギリまで海外にいたことになります。 今いるのは最終地のニューヨークで、来週には帰国しますが、こちらは先週まで日中は暑かったのに、雨が振ってからは急に気温が下がり、日本のクリスマスくらいの寒さになって、風邪をひいてしまいました。...
View Article「素晴らしき戦争」と「1917 」〜ウィーン軍事史博物館・第一次世界大戦
さて、サラエボ事件が起こったところまで無事(?)たどり着いたので、ここからはそれを原因に起こった第一次世界大戦のコーナーです。 リチャード・アッテンボローの「素晴らしき戦争」(OH, What a Lovely War)をご覧になったことがあるでしょうか。...
View Article毒ガス戦と「名前のない1914年」〜ウィーン軍事史博物館・第一次世界大戦
ウィーン軍事史博物館の展示より、第一次世界大戦のパートをご紹介しています。 右側の帽子は、帝国下ウクライナ兵のもの。 左は第一次世界大戦当時のKuK、オーストリア=ハンガリー帝国軍の軍服です。ポケットのフラップの装飾に特色があります。 この写真は、2011年に最後の皇帝カール1世の息子、ハプスブルグ家の オットー・フォン・ハプスブルグ(1912−2011)...
View Articleフリートウィーク〜海上自衛隊観艦式を迎えて その1
観艦式に間に合うようにアメリカから帰るため、ボストン空港に向かうその日、帰る気が全くなくなるような悲しいお知らせが届きました。 https://www.mod.go.jp/msdf/release/201910/20191008-1.pdf...
View Articleフリートウィーク〜海上自衛隊観艦式を迎えて その2
さて、「Kさんの写真でフリートウィークを語る」シリーズ続きです。 こうしている今も台風19号は関東地方を直撃しております。なんでもアメリカではこれを「スーパータイフーン」と呼び、ハリケーンの従来のカテゴリーでは最大級と言われているとか。 ニュースを見ているとまじで怖くなってくるのですが、14日には台風も通り過ぎ、災害派遣の要請もなく、無事に観艦式本番が行われることを祈るばかりです。...
View Articleフリートウィーク〜海自観艦式を迎えて その3
台風一過とはよくいったもので、絶賛時差ボケ中で4時に起きたわたしが窓を開けると、そこは爽やかな鳥の声とともに晴れ渡った観艦式前日の朝でした。 おお、この分だと本番も晴天間違いなし、と思いつつパソコンを開くと、ちょうどこのシリーズの写真提供者のKさんが 伊勢湾・大阪湾に退避していた海自艦が続々と横須賀へ向かって動き出しました。 何故か東伊豆に「まや」が公試運転中です。...
View Article「しまかぜ」のお昼はカレー〜2019年海自観艦式中止に伴う艦艇公開
本来昨年度行うはずだった海自の観艦式は、オリンピック開催の陸自基地利用の関係で1年先延ばしにした結果今年になりました。 去年素直にやっていればおそらく中止にはならなかったと思うのですが、さらに今回、いつもと違って予行を本番を連休の三日間に連続して行うことにし、運の悪いことにそこにピンポイントで台風が来てしまったので全滅したわけです。...
View Article横須賀軍港の外国海軍艦艇〜2019年度観艦式中止に伴う艦艇公開
昨日の一般公開ブログをアップしたところ、フリートウィークの写真を拝借させていただいたKさんから、船越に並んでいるところ写真をいただきました。 人の影でかろうじて写っていませんが、Kさんとわたし、至近距離で並んでいたことが判明しました。...
View Article艦長として観艦式に参加すること〜2019年度観艦式中止に伴う一般公開
観艦式中止に伴う艦艇一般公開の様子をお伝えしています。 艦橋を見学し、上甲板階に降りてくるとおなじみ艦長以下幹部の写真。ところで先任伍長のバックは旭日旗のどの部分? 外国海軍の記念盾コーナーらしく、アメリカ、インドネシア、カナダ、それからインド海軍の艦艇や都市から贈られたものが並んでいます。...
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