海上自衛隊東京音楽隊 第57回定期演奏会「シンフォニックコンサート」
去る2月18日、東京オペラシティコンサートホールで海上自衛隊東京音楽隊の第57回目になる定期演奏会が行われ、タイトルでも「シンフォニックコンサート」と銘打たれた通り、特に交響的な色彩を感じさせる楽曲を心ゆくまで楽しんできました。...
View Article大正13年度 帝国海軍練習艦隊〜横須賀帰国
さて、しばらくお休みをいただいていた練習艦隊シリーズ、再開です。 大正13年度帝国海軍練習艦隊はいよいよ帰国の途に向かいました。 大正13年7月24日に兵学校を卒業し、国内巡航に出航したのち、11月10日、遠洋航海に向けて横須賀を出航した練習艦隊、帰ってきたのはいつだと思います?...
View Article「出雲」追悼式と「名取」殉難碑参拝〜大正13年 帝国海軍練習艦隊遠洋航海
さて、大正13年度帝国海軍練習艦隊の遠洋航海はついに横須賀に寄港、無事に帰国してきたわけですが、最終回として航海中に二回行われた慰霊式典についてお話ししておきます。 寄港地に我が同胞が命を落とした場所、あるいは現地の殉国者の墓などがあれば、慰霊に赴き花を手向けるのも昔からの遠洋艦隊の大事な行事です。 例えば平成29年度の海上自衛隊練習艦隊においては、 パールハーバー:アリゾナメモリアル...
View Article「ほどほど海軍人生」〜華族軍人・松平保男海軍少将
少し前のエントリで、大尉時代の児玉源太郎と陸軍の同僚だったという我が家の祖先の話をしたことがありますが、その後少し調べてみました。 児玉源太郎の大尉時代というとだいたい明治7(1874)年〜です。まだそのころは「鎮台」であったのちの師団で同じ階級であったことになります。 この頃の軍人というのは軍制により士族しかなることはできませんでした。児玉が徳山藩士の家の出であったように、祖先も土佐藩士です。...
View Article呉音楽隊第48回定期演奏会(おまけ 呉地方総監の恋ダンス)
週末、わたしは朝一番の広島行きの飛行機に乗っていました。海上自衛隊呉音楽隊の定期演奏会を聴くためです。 自衛隊音楽隊の定期演奏会は同じ時期に微妙に日をずらして行われるので、東京音楽隊、呉音楽隊と重なることなく参加することができます。...
View Articleイギリス海軍対ドイツ海軍〜模型展「世界の巡洋艦」
1日で終わるかと思っていた模型展「世界の巡洋艦」のご紹介ですが、いざ始めてみると案の定色々とお話ししたいことが出てきてしまい、何日かに分けることになりました。 というわけで今日は展覧会のタイトルと同じ「世界の巡洋艦」です。 さて、それでは世界の巡洋艦、まずは御大キングダムから参りましょう。 イギリス海軍の蒸気フリゲート艦「ユーライアラス」(Euryalus)。...
View Article人民海軍&王立海軍 甲板の「視認性」〜模型展「世界の巡洋艦」
この模型店は今年で23年目ということです。伺ったところによると、ここ何年かの発表会テーマは 『巡洋艦』→『欧州艦艇史』→『海上自衛隊観艦式』→『空母』→『駆逐艦』→『戦艦』→『英国艦』→『日本海軍』→『第一次大戦』→『冷戦期の艦船』 →今年の『巡洋艦』...
View Article「済遠」と東郷大佐の「高陞号事件」〜模型展「世界の巡洋艦」
模型展「世界の巡洋艦」についてお話ししております。 展示は各テーマに沿ってテーブルの上に模型が置かれ、このように帝国海軍の巡洋艦コーナーはちゃんと旭日旗が敷かれていました。 「球磨」「多摩」「木曽」「北上」 100分の1の「北上」には度肝を抜かれましたが、会場には普通に1/700の「北上」はじめ、軽巡群もちゃんといます。...
View Articleシャルンホルストとヘネラル・ベルグラノの戦没〜模型展「世界の巡洋艦」
模型展「世界の巡洋艦」、続きです。今日はその他の国々の海軍と巡洋艦についてお話ししたいと思います。 今まで考えてもみなかった海軍とその巡洋艦について多くを知るところになりました。この模型展を開催してくれた「ミンダナオ会」の皆様には本当に感謝に堪えません。 その前に、イギリスの巡洋艦で主にドイツと海戦を行なったもの以外に一つ載せ忘れた「大物」艦がありました。 イギリス海軍...
View Articleアメリカ海軍の巡洋艦と模型を見ることの意味〜模型展「世界の巡洋艦」
模型展「世界の巡洋艦」のご紹介もついに最終日になりました。 英、独、露、ソ連、スペイン、そしてアルゼンチン海軍の歴史的な巡洋艦をご紹介してきましたが、この国がまだ残っていました。 オランダ海軍 軽巡「デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」 「 デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」 というのは「7つの州」を意味し、オランダの美称です。 日本のことを「秋津洲」とか「大八洲国」というようなものですね。...
View Article海上自衛隊東京音楽隊 第57回定期演奏会「シンフォニックコンサート」
去る2月18日、東京オペラシティコンサートホールで海上自衛隊東京音楽隊の第57回目になる定期演奏会が行われ、タイトルでも「シンフォニックコンサート」と銘打たれた通り、特に交響的な色彩を感じさせる楽曲を心ゆくまで楽しんできました。...
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さて、しばらくお休みをいただいていた練習艦隊シリーズ、再開です。 大正13年度帝国海軍練習艦隊はいよいよ帰国の途に向かいました。 大正13年7月24日に兵学校を卒業し、国内巡航に出航したのち、11月10日、遠洋航海に向けて横須賀を出航した練習艦隊、帰ってきたのはいつだと思います?...
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さて、大正13年度帝国海軍練習艦隊の遠洋航海はついに横須賀に寄港、無事に帰国してきたわけですが、最終回として航海中に二回行われた慰霊式典についてお話ししておきます。 寄港地に我が同胞が命を落とした場所、あるいは現地の殉国者の墓などがあれば、慰霊に赴き花を手向けるのも昔からの遠洋艦隊の大事な行事です。 例えば平成29年度の海上自衛隊練習艦隊においては、 パールハーバー:アリゾナメモリアル...
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少し前のエントリで、大尉時代の児玉源太郎と陸軍の同僚だったという我が家の祖先の話をしたことがありますが、その後少し調べてみました。 児玉源太郎の大尉時代というとだいたい明治7(1874)年〜です。まだそのころは「鎮台」であったのちの師団で同じ階級であったことになります。 この頃の軍人というのは軍制により士族しかなることはできませんでした。児玉が徳山藩士の家の出であったように、祖先も土佐藩士です。...
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週末、わたしは朝一番の広島行きの飛行機に乗っていました。海上自衛隊呉音楽隊の定期演奏会を聴くためです。 自衛隊音楽隊の定期演奏会は同じ時期に微妙に日をずらして行われるので、東京音楽隊、呉音楽隊と重なることなく参加することができます。...
View Articleミュージカル「ハミルトン」と「ベアー」の殊勲〜沿岸警備隊博物館
Ten Minutes of Hamilton Clips コネチカット州のテムズ川。イギリス人がここに入植し、祖国ロンドンを思い出すために、ニューロンドンという街に流れる川をそのように名付けました。 独立戦争中にはここに海軍の作戦基地があり、19世紀になってからは捕鯨の拠点になるなど、良質の港として海上交通の重要な拠点となりました。...
View Article”トラブルシューターズ”〜コーストガード・アカデミー博物館
沿岸警備隊士官学校に併設された博物館の見学記です。 今日は、灯台守、ライトハウス・キーパーと、税収カッター部隊とのちに併合する、救難救助隊の活躍についてお話しします。 ほとんどの市民はアンクルサム(アメリカ)の「Devil Dogs」(海兵隊)「Gobs」(船員たち、海軍)そして「Dough Boys」(陸軍)を知っている。...
View Article第一次世界大戦と「ラム戦争」〜沿岸警備隊遺産博物館
コーストガードアカデミーに併設されている博物館シリーズです。税収カッター部隊に始まって、救命救急部隊と併合し、沿岸警備隊となる1915年までの出来事についてお話ししています。 1895年、米西戦争が起ったとき、税収カッターサービスはこの戦争にアメリカ海軍として参加することになりました。...
View Article海上自衛隊 横須賀音楽隊 第52回定期演奏会@横浜みなとみらいホール
3月の声を聴いたとたんいきなり春めいた先週末、横浜のみなとみらいで行われた横須賀音楽隊の定演に行ってまいりました。 東京音楽隊、呉音楽隊、そして横須賀音楽隊と海上自衛隊の音楽隊の定期演奏会を続けて聴く機会を得たわけです。...
View Article映画「イン・ザ・ネイビー」〜はみ出し者たちの「スティングレイ」
というわけで、また潜水艦映画を紹介してしまいます。 この「イン・ザ・ネイビー」、原題、 「ダウン・ペリスコープ」(潜望鏡を下げろ) 「第二次大戦の遺物であるバラオ級潜水艦スティングレイではぐれ者や変人役立たずの部下を率いて最新鋭原子力潜水艦に挑む落ちこぼれサブマリナーの物語」 という内容を見ただけで、迷わずぽちっと購入してしまいました。 それにしても、 ”DOWN PERISCOPE"...
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