ミリタリー・アニマル〜ポーランド陸軍一等兵ヴォイテク(ただしクマ)
前回に続き「軍と動物シリーズ」です。 【ミュール】 ミュールってあれよね、かかとを覆わないサンダルのことよね、と女性なら思うわけですが、Muleという同じスペルで、こちらは騾馬(雌馬と雄ロバを掛け合わせた雑種)のことです。 サンダルのミュールの語源は騾馬からきていたということ、というかアレが騾馬の蹄みたいだからか、と愕然とするわけですが、その話はさておき。...
View Articleかつての敵に囲まれて〜ソビエト連邦海軍潜水艦 B-39
ところで、このお正月、「スターウォーズ」観た方おられます? 話の出来についてはいろんな意見があるかと思いますが、それは抜きにして、自己犠牲により我が同胞を守る、という行為が一度ならず語られ、しかもそれが絶賛されて(というか感動的に語られて)いましたよね。 ホルド副司令の「Godspeed...
View Article大正13年度 帝国海軍練習艦隊〜遠洋航海アルバムとの出会い
ある日TOが「OLD IRONSIDES」という洋書を買ってきてくれました。 この「オールド・アイアンサイド」(鉄の横っ腹)は他でもない、ボストンで見学し、ここでも長きにわたってお話ししたアメリカの「ナショナルシップ」、コンスティチューションの今昔についてリタイアした海軍軍人が書いた写真入りの英語の本(1963年発行)です。 写真を撮っていて初めて気がついたのですが、JFKが前書きを書いています。...
View Article大正13年度 帝国海軍練習艦隊〜淵田美津雄を探せ
今風にいうと大正13年度遠洋練習航海、当時の名称で帝国海軍練習艦隊の遠航アルバムを手に入れたので、それをここでご紹介していくことにしました。 なお、平成29年度遠洋練習航海の航路と重なっている寄港地については水交会で行われた練習艦隊報告会で艦隊司令真鍋海将補が紹介されたスライドの写真などを活用してお話ししていくつもりです。...
View Article大正13年度 帝国海軍練習艦隊〜百武中将の司令官交代と兵学校卒業式
さて、新橋の古本市で手に入れた大正時代の練習艦隊の記念アルバムを順を追ってご紹介しています。 次に進む前に、わたしは読者の皆様にも推理していただいた、 「艦隊司令官が古川中将から百武中将に変わっていた件」 もう一度整理してみます。皆様のご意見を見ながらつらつら考えていて、実はある可能性を発見したのです。...
View Article大正13年度 帝国海軍練習艦隊〜特別編:司令官交代問題結着す
当初から話題になっている司令官交代問題ですが、もしかしたら、最終結論が出たかもしれません。 今北産業のかたのためにもう一度説明しておくと、 wiki、つまり海軍に残っている資料によると艦隊司令は 大正13年度 古川 鈊三郎 大正14年度 百武三郎 であるのに、実際の13年度艦隊司令は百武三郎だった(三行) という謎です。...
View Article戦火の馬〜ミリタリー・アニマル
「ミリタリー・アニマル」シリーズ、犬のエントリにはつい入れこんでしまいました。 そこで犬についてこれだけは付け足しておきたい、今回知った情報ですが、ベトナム戦争でアメリカ軍が撤退するとき、軍犬は「装備」としてしか見なさされず、犬のハンドラーはもちろん兵士たちが熱心に連れて帰ることを希望するも現地に放棄する旨厳重な命令を出したということがありました。...
View Article2018年度 陸上自衛隊第一空挺団 降下始め〜部隊展開
去年は天候不良とやる気の欠如により参加を取りやめた陸自降下始めですが、今年は寒波が襲来する厳しい寒さの中、参加決行してまいりました。 今まで経験した降下始めで寒さだけでいうと最低レベル。体感気温は終始0度くらいでしたが、これか風が強かったためで、実際の千葉市の本日の気温は午前中で2度、門の前に並びだした頃は0.2度だったということです。...
View Articleバトラー(BATRA)による模擬戦〜平成30年度 陸上自衛隊降下始め
ところで、習志野駐屯地演習場の極寒に耐えたあと、立ち上がった時には足首から先の感覚がほぼなく、寒い時に人が寝るとなぜ死ぬのかよくわかったような気がしました。 ジンジンする痺れがましになったのは車まで戻り、イオンタウンのなんとかいうご飯屋さんで遅昼を食べ、暖かいものを体に入れ終わってからのことです。...
View Article特別ヘリEC225登場〜平成30年度 陸自第一空挺団降下始め
さて、バトラーという交戦システムを用いたサバゲー方式の模擬戦は青軍の勝利で終わり、いよいよ本題であるところの空挺降下です。 まずは降下に先立ち、試験降下が行われました。 UH-1ヒューイから一人降下! 最初にコンディション確認のために降下する試験降下員です。試験降下を行う隊員に特別の資格が必要です。...
View Article指揮官降下〜平成30年度 陸自第一空挺団 降下始め
平成30年度降下始め、試験降下は無事に終了しました。その間に、最初に降下を行う日米両軍の指揮官が乗機したヘリは離陸し降下に向けて再び演習場上空に差し掛かります。 第一空挺団長を乗せたチヌークが飛来しました。 団長降下降下降下〜! この時に高らかに(招待席付近中心に)鳴り響いていたのが、他でもない第一空挺団の実質的なテーマソングである、 「空の神兵」(梅木三郎作詞...
View Article空挺隊員のシニヨンと空挺歌「ライザーの血」〜平成30年度 第一空挺団降下始め
「今日は『降下まつり』でしたねー」 次々これでもかと行われる空挺降下を見ながら口に出た言葉です。下は18歳から最高齢52歳までの空挺隊員が日米合わせて200名空挺降下を行ったというこの日の降下始め。 アメリカ陸軍の空挺部隊が参加するようになったのは去年からですが、そのことについて某レッドフラッグ新聞が詳しく?報じています。 この日同行者との会話で、...
View Article日米空挺降下の違い〜平成30年度 陸自第一空挺団降下はじめ
さて、ブラックジョークに近いアメリカ陸軍空挺隊の「愛唱歌」、「ライザーの血」について解説しましたが、空挺という危険な兵種でその最悪の事態を起こさないための安全対策というのは、当然としても、 「ちゃんと安全確認しないと死ぬよ」 とか、 「空挺で死んだらこうなるよ」 という程度のことをどうしてこうくどくどと歌にまでしないといけないのか。...
View Articleあわや事故!〜平成30年度 陸自第一空挺団 降下始め
アメリカ陸軍のエアボーン・アカデミーの映像が見つかりました。巨大なC-17にたくさんの空挺隊員が乗り込んでいく様子、スタティックラインにフックをかけてとびだしていく様子が映っているので観てみてください。 Paratroopers Static Line Jump From C-17...
View Article陸将補のFF資格取得〜平成30年度 陸自第一空挺団降下始め
平成30年度降下始めシリーズ最終回です。 フリーフォールを今度はかなりの高高度から行うようです。本日降下を行った中でも選りすぐりのベテランがトリを務めるのです。 説明が聞こえなかったのでどのくらいの高さから降りたのかわかりませんが、グリーンベレーが行うHALO(ヘイロー)降下、高高度降下低高度開傘は、文字通り高高度から降下して、そのまま自由降下して、低高度では傘を開き、それは実際には...
View Article野宴〜平成30年度 陸自第一空挺団降下始め:番外編
平成30年度の降下始め、ようやく微に入り細に入りの報告が終わりましたが、番外編をお送りします。 ところで、今回、日本の空挺団歌である「空の神兵」の聴き比べ企画が見つかりました。 空の神兵 07:23ボニージャックス 09:04ペギー葉山、ボニージャックス 12:46橋幸夫 26:09陸軍士官学校・海軍兵学校出身者有志 29:53戸楽会(陸軍戸山学校軍楽隊出身者有志)...
View Articleヒーロー GIジョー(ただし鳩 )〜ミリタリー・アニマル
軽い気持ちで始めたミリタリーアニマルシリーズ、今日は「飛ぶ小動物、鳥、そして虫など」です。 ■ コウモリ 第二次世界大戦中、勝利を祈るアメリカ人のうちの一人、 ライトル・S・アダムス博士 は、コウモリに小型爆弾を装着して飛行機で日本上空に放つ→日本本土は火の海→米軍大勝利→ ( ゚Д゚)ウマ〜...
View Article「外地」と言う名の日本〜大正13年度 帝国海軍練習艦隊遠洋航海
大正13年度帝国海軍練習艦隊、「司令官交代の謎」を追ってひょんなことから隠されていた(と言うか放置されていた)史実を発見し、古本屋でのこの写真集との出会いは大変価値のあるものだったと今更ながら自己満足にふけっているわたくしです。...
View Article「鹿島立ち」横須賀出航〜 大正13年 帝国海軍練習艦隊
さて、大正13年度帝国海軍練習艦隊の国内巡航、もう一息で終了です。 ■ 名古屋 その昔那古野(なごや)と云われた荒涼な原野も今や人口六十余万を有する大都会となって、その繁華、流石中京の名に背かぬ。 「尾張名古屋は城で持つ」謳われた城は市の北方に聳え、天守閣上の金鯱は燦として輝く。乗員一同はすぐ近くの熱田神宮に詣でて武運長久を祈った。 城で持つという名古屋城。...
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