MiG仕様のアグレッサー「ホーネット」〜空母「ミッドウェイ」博物館
わたしたち日本人にはすっかりおなじみ F-4 Phantom II ファントムIIマクドネル社 ファントムIIは海軍、海兵隊、空軍に初めて採用されたジェットエンジン式の多用途戦闘機です。 全てのミサイルを搭載できるだけでなく、爆撃や近接航空支援にも対応でき、それだけでなくソ連のMiG戦闘機とドッグファイトを繰り広げる能力もありました。...
View Article”上海”されたブラスバウンダー(真鍮野郎)たち〜バルクルーサ・サンフランシスコ海事博物館
しばらく遠ざかっていましたが、実はまだサンフランシスコ海事博物館の帆船「バルクルーサ」についての見学記が途中なので、ここでちょっと割り込みます。 上部デッキのバウスプリットを見て、この時代特有の投錨用設備「キャットヘッド」なるものの存在を確認して降りてきたところからです。...
View Article船長(指揮官)の妻〜帆船「バルクルーサ」サンフランシスコ海事博物館
「バルクルーサ」はじめ、この時代の船には The Slop Chest と呼ばれる言葉がありました。 これは「スロップ・チェスト」というタイトルの説明に付けられた絵です。 「スロップ」というのは「水兵の」という意味があります。 ほとんどの船は乗員にタバコや冬服を「スロップチェスト」、つまり水兵のチェストと呼ばれる供給システムによって購入していました。...
View Article航海中生まれた少女〜帆船「バルクルーサ」サンフランシスコ海事博物館
冒頭写真は「バルクルーサ」の船長キャビンです。かつてここの住人であった「オールドマン&ウーマン」、アルフレッドとアリス・ダーキー夫妻の肖像写真が飾られています。 「バルクルーサ」もその歴史の中でたくさんの船長を迎え、その中には、乗員に不当な値段で物を売りつけるような妻もいたわけですが、この夫妻はあることで有名になりました。 「バルクルーサ」の甲板下の階に降りてきています。...
View Articleメア・アイランド・ヒストリック・パーク
昨年夏のアメリカ滞在時、メア・アイランドに行きました。 アメリカ海軍について調べたり書いたりしていると、しょっちゅう艦船が建造された、ということで「メアアイランド海軍工廠」という名前を見ます。 調べてみると、メア・アイランド海軍工廠は1996年、つい最近まで稼働しており、そこには現在当時の建物を利用した博物館があるというではありませんか。 これは多少無理をしても行くしかあるまい。...
View Article大空を翔る(時として荒唐無稽な)夢〜ソリッドモデルクラブ作品展
文京区シビックセンターで行われた航空機模型クラブの展覧会に行きました。前回巡洋艦模型展を教えてくれた方の情報です。...
View Article「海の日」~笹川良一と「明治丸」
今日は海の日です。 実は、海の日になるとこの古いエントリを引っ張り出してきて再掲しているわたしですが、海の日について知らない人が多いので、啓蒙の意味を込めて今年もまたあげておきたいと思います。 昔々、「海の日」で休みになることを知ったとき 「海の日って、何の日?」「だから、海の日でしょ」...
View Article月光の「斜め下」銃〜ソリッドモデル作品展
文京シビックセンターで行われたソリッドモデルの作品展、続きです。 一口にモデラーといっても、このソリッドモデルを作る人たちは、ほとんどゼロから、素材やその加工法を自分で編み出して創るという、気の遠くなりそうな創造の果てにこの境地に至っておられることがわかりました。 ソリッドモデルというのはいわばマニュアルというものがないらしいのです。...
View Articleスーパークルセイダーv.s ファントムII〜ソリッドモデル作品展
ソリッドモデルの展覧会で見た模型についてお話ししています。 ソリッドモデルの定義とは中が空洞ではない、つまり中実(ソリッド)であり、木を削って躯体や翼などを作り上げる、ということを説明しました。 この「シー・ホーネット」(ホーネットの艦載機用でアレスティングフック付き)などは、その木材の部分を見せるような作り方をしています。日本では切削性に優れた朴の木がよく使用されているというお話でした。...
View Articleゼロから完璧まで〜ソリッドモデル作品展
文京シビックセンターで行われていたソリッドモデル展見学記最終回です。 展示されていたモデルは膨大な数ですが、出展していたモデラーは、わたしが見た限りによると11人±と言ったところでしょうか。大変お若く見える方から大ベテランの風格の方まで年齢は様々ですが、とにかく全員が男性です。...
View Article「潜水艦H-3 効果」〜メア・アイランド海軍博物館
メア・アイランド海軍工廠跡にある博物館の展示についてご紹介しています。 今日は一枚の潜水艦の写真から。 海軍工廠が保存していた潜水艦H-3、旧名「ガーフィッシュ」の写真です。 H-3は就役して2年目の1916年12月、サンフランシスコ北部にあるユーレカ付近の沿岸で霧のため座礁しました。...
View Article2018年度阪神基地隊サマーフェスタ
阪神基地隊で行われた本年度のサマーフェスタに行ってきました。 例年この時期にはわたしはアメリカにいるので、各地方隊のサマーフェスタには参加したことがないのですが、今年は渡米が例年より二ヶ月近く後になったので、参加が叶ったものです。 サマーフェスタの前日は、神戸にあるわたしの実家と義母に、しばらく日本を離れる息子の顔を見せに行くことにしました。...
View Articleご当地アイドルと考える日本の防衛〜平成30年阪神基地隊サマーフェスタ
前回阪神基地隊に来たのは、昨年の暮れに行われた餅つき大会(という名称かどうかは知りませんが)の時です。 その懇親会会場に、年端もいかない場違いな少女たちが混じっており、異彩さで目を惹いていたのですが、後から彼女らが阪神基地隊御用達の「ご当地アイドル」であることを聞かされました。 ご当地アイドル(ローカルアイドルともいう)というのは、文字通り、地域を活動拠点とする「地域限定アイドル」です。...
View Article潜水艦救難艦「ちはや」見学〜平成30年度阪神基地隊サマーフェスタ
ご当地アイドルを迎えての防衛パネルディスカッションが無事終わり、わたしはまず潜水艦救難艦「ちはや」の見学に出撃しました。 艦内は通路に沿って最後まで見て歩くコースらしく、そのせいで十人ずつ混雑具合を見て乗艦させていたため、結構長い列ができています。...
View Article潜水艦救難艦「ちはや」と「えひめ丸」事故〜平成30年度阪神基地隊サマーフェスタ
阪神基地隊のサマーフェスタで一般公開されていた潜水艦救難艦「ちはや」についてお話ししています。 見学の列は艦橋まで誘導され、そこから外付けの階段を降りて後甲板に抜けていくというコースになっています。 艦橋窓に貼ってあった信号員の写真も紹介しておきましょう。 こちら手旗信号で通信中。っていうか、こんなところに立って行うのは普通のことなんですか? 左舷側デッキに出ると、発光信号を行う探照灯があります。...
View Article自衛隊の「奉仕精神」と「リスクヘッジ」の兼ね合い
阪神基地隊のサマーフェスタ会場に展示されていたパネルです。 この日一般公開されていた「ちはや」と「さざなみ」は、今回の西日本豪雨災害で支援を行ない、交代してここに来ていました。...
View Article二人の艦長〜インディアナポリス轟沈と伊号58
メア・アイランド海軍工廠跡の博物館の一隅でわたしは足を止めました。あの戦艦「インディアナポリス」が彼女の運んだ原子爆弾について、そして彼女を轟沈した伊58潜水艦とともに紹介されていたからです。 それは73年年前の今日、1945年7月30日の出来事でした。 アメリカ海軍の戦艦を攻撃した帝国海軍の潜水艦長と、攻撃を受けて沈んだ戦艦の艦長だった二人の指揮官について、お話ししようと思います。...
View Articleラジコン潜水艦のプール展示〜平成30年阪神基地隊サマーフェスタ
阪神基地隊というのは決して広い基地ではありません。 今回来阪した「ちはや」「さざなみ」、掃海艇の「なおしま」が繋留されてそれだけでフルになる岸壁を二面、あとは芝生とヘリ発着のサークル、駐車場。 建物以外はそんなもので、つまり来場者が見て歩くような施設はないのです。...
View Article護衛艦「さざなみ」見学〜平成30年阪神基地隊サマーフェスタ
阪神基地隊で行われたサマーフェスタシリーズ、最終回です。 サマーフェスタというイベントに行くのは今回初めてだったのですが、暑さに考慮しているのか開催は2時までとなっていました。 わたしは「ちはや」見学の後、プールにラジコン潜水艦を観に行き、移動の合間には野外ステージのパフォーマンスも聴きながら、精力的に?イベント消化をこなし、最後の「さざなみ」見学に向かいました。...
View Articleスピットファイアー・ガール〜メアリー・エリス
先日、久しぶりに婆娑羅大将からコメント欄に通信をいただきました。 ご無沙汰しております。こんな記事と写真が流れてました。Spitfire Short@SpitfireShortI am sad to report the death of ATA Association Commodore & First Officer 'Spitfire Girl' Mary Wilkins...
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