600隻艦隊構想「彼女が延命された理由(わけ)」〜空母「ミッドウェイ」博物館
Lockheed S-3 「バイキング」Viking 艦上対潜哨戒機「トラッカー」S-2の後継機となるS-3「バイキング」はアメリカ海軍初のジェット式対潜哨戒機です。 ちなみにプロペラ機時代の対潜哨戒機というのは2機1組になって行う「ハンター・キラー・システム」(1機がレーダーで水上目標捜索を行い、もう1機が攻撃) を用いていたのですが、1機で行えるようにした最初の対潜哨戒機がS-2です。...
View Articleミッドウェイ戦闘機隊 vs.MiG〜空母「ミッドウェイ」博物館
空母「ミッドウェイ」飛行甲板の展示を順番にご紹介しています。固定翼機をほとんど見たかなというところに、ファントムIIがありました。 「ミッドウェイ」は2度大改装を行なっていますが、そのうち一回は主にジェット機搭載を可能にするためのものでした。 改造期間は2年。工事は艦席を一旦海軍から外して行われました。前にお話ししましたが、最大の改造点はアングルデッキに変わったことです。...
View Article「ガンダムは搭載してません」〜強襲揚陸艦「アルビオン」来航
今ボストンです。 息子が留学を始めるので、生活の立ち上げ支援を口実にくっついてきました。今年は恒例のアメリカ滞在を後ろ倒しで行うことになったため、いつもならサンフランシスコにいる時期に渡米して1ヶ月の東海岸での生活をスタートさせることになったものです。...
View Article乗艦〜王立海軍ドック型強襲揚陸艦「アルビオン」
ところでイギリス海軍の強襲揚陸艦がどうして日本にいるのでしょう。 現地で聞いた話によると、陸自の水陸両用部隊との合同訓練のためでしたが、英語wikiによると、 In April 2018, Albion was dispatched to the Asia-Pacific to assist in enforcing sanctions against North Korea....
View Article艦底のウェルドック〜ドック型強襲揚陸艦「アルビオン」
晴海埠頭に来襲した女王陛下のドック型揚陸艦、「アルビオン」。いよいよその中に入っていくことになりました。 揚陸艦の中に足を一歩踏み入れた途端、なぜ見学の列が硬直したように遅々として進まないのかその理由が氷解しました。 入って直ぐのところにいきなりミリヲタならずとも目を輝かせて興味津々で食い入るように見てしまう珍しい装備があるではないですか。しかもムード満点、偽装網までデコレーションしてあります。...
View Article体験型装備展示の意味するもの〜ドック型強襲揚陸艦「アルビオン」
さて、晴海で一般公開された強襲揚陸艦「アルビオン」に乗艦し、車路になっている傾斜を昇って甲板にたどり着きました。 車輌が展示してあり、その上には海兵隊のいかつい兵士が。太い腕に筋肉隆々な体躯、炯炯たる鋭い目つき。 ・・これは何人か殺してる顔ですわ(比喩表現) こちらにも。...
View Articleホワイト・エンサインとロイヤルディナー〜強襲揚陸艦「アルビオン」
強襲揚陸艦「アルビオン」の見学が続いています。 甲板に展示されている演説台には「アルビオン」の木彫の徽章が。 もう一度舷門のところにあったトレードマークを。海の上にそびえる岩にライオン?が怖い顔をして吼えてます。王冠のような帆と木造の船のモチーフはいかにも伝統的なロイヤルネイビーな感じ。 甲板に展示されているのは武器装備だけではありません。例えばこのテーブルでは、戦闘糧食の紹介をしていました。...
View Articleロイヤルネイビーの「グロッギー」騒動始末〜強襲揚陸艦「アルビオン」
強襲揚陸艦「アルビオン」見学、テントを一度抜けて、後甲板から右舷舷側に出て来ますと・・・・、 びっちりと並ぶ2両連結の「ヴァイキング」。見学者はその横をほとんど監視なしで通り抜けていきます。 その気になれば、車両を素手で触り放題。もちろんお行儀の良い日本人は誰一人そんな暴挙に及んだりしません。 地面に鎖で車体を固定する装備が甲板に設置されているので、そこに停めていくというわけです。...
View Article「シタデル・イン」〜ドック型強襲揚陸艦「アルビオン」
英国からやってきた強襲揚陸艦「アルビオン」見学記、最終回です。 舷側を左回りに歩いていくと、左舷に銃が装備されていました。強襲揚陸艦ですから、機銃があるのは当然ですが、これも見学者は触り放題。驚くことに、周りには海兵隊どころか乗員は誰もいません。 海兵隊のHPによると、この銃はMk44ミニガンということでした。...
View ArticleMiGマスター・クルセイダー〜空母「ミッドウェイ」博物館
もう一度空母「ミッドウェイ」フライトデッキ上の航空機紹介に戻ります。 ご覧のように、艦橋をバックにしたナイスな角度で写真が撮れる位置に、 Vought F-8 「クルセーダー」Crusader があります。...
View Article「アイアン・チンク」(鉄の中国人)〜帆船「バルクルーサ」 サンフランシスコ海事博物館
帆船「バルクルーサ」の甲板から一階したに降りると、そこはすでに荷積みしてある貨物を搭載しておくデッキです。 建造以来、何度かジョブチェンジをした「バルクルーサ」は、雇い主によって様々な貨物を運んで航行してきました。 1886年から1930年まで大きく分けると三種類の違った任務に就いた船、ということで、このフロアではそれらの任務を船内を三つに分けて紹介しています。...
View Articleピッツバーグで大学見学をする
今回のアメリカ滞在、次なる目的地はペンシルバニア州ピッツバーグです。ニューヨークとシカゴの中間くらいにあって、比較的五大湖の一つエリー湖に近いという位置にあり、昔は鉄鋼の街として有名でした。 空港で車を借りて市街に向かう途中、もう廃線になっているらしい汽車の鉄橋の下を潜り抜けました。...
View Articleフライトオペレーションと空母「フォレスタル」の事故〜「ミッドウェイ」博物館
空母「ミッドウェイ」飛行甲板の展示をご紹介しています。 正面から見るとピエロの顔みたいでいまいちかっこよくない、 A-7 コルセアCorsair II は、アメリカ海軍が初めて導入した軽爆撃機(艦上攻撃機)です。1967年以来ベトナム戦争から1991年の「砂漠の嵐作戦」まで活躍しました。 この独特なデザインのため、いろんなあだ名があったと言います。 「ザ・ハーレー(The Harley)」...
View Articleシューターと「ウィジャボード(コックリさん)」〜空母「ミッドウェイ」博物館
自衛隊の練習艦隊遠洋航海は、必ずアメリカ西海岸でサンディエゴに寄港します。ここには西海岸最大の海軍基地があり、米海軍との交流が行われるからですが、現地で我が練習艦隊の皆さんはサンディエゴ埠頭にある海洋博物館や、この「ミッドウェイ」を見学するのが定番の観光となっているようです。...
View Articleニューヨークの一日〜ミュージカル、極上鮨、そして渋滞
「今ニューヨークで一番ホットで人気がある店だって」 息子がネットで見つけ出して来た鮨屋情報に文字通り食い付いたのは休暇を取って日本から来ているTOでした。 早速インターネットで予約を取り出したのですが、 「水曜と金曜の6時が空いてるけどどっちがいい?」 と相談している間に金曜日の予約が取られてしまいました。 「よっぽど人気があるんだね」...
View Articleアルカトラズインディアン占拠事件〜サンフランシスコ海事博物館
さて、しばらくお話ししてきた帆船「バルクルーサ」見学記も今日で終わりです。 甲板下のデッキでかつての積荷と彼女の活動についての展示を見て甲板に上がり、明るい陽射しに照らされた時、わたしはかすかにホッとしました。 アラスカで鮭漁を行い、船上で捌いていた時代、キツくて汚い仕事を暗い船内で行い、おまけにその横でずっと寝起きしていた外国人労働者のほとんど奴隷に近い労働環境についての展示を見てきたからです。...
View Articleタスキーギ・エアメン・メモリアル〜ピッツバーグ空港
ピッツバーグ空港には、ウェイコ9「ミス・ピッツバーグ」の復元機が展示されています。 胴体に「メイル」の字が見えるように、郵便局の飛行機でした。この郵便を運ぶための飛行機会社は、業務を拡大し、今はユナイテッド航空の一部地なっています。 また、この空港のTSA(空港検査員)は、元軍人が多いそうです。四人に一人が元軍人で、誇りを持って仕事をしています、とあります。...
View Article平成30年度陸上自衛隊総合火力演習
今年も総火演の季節がやって来ました。 ただし、2018年8月26日日本時間現在、わたしはまだアメリカにおり、今回は、遠く離れたアメリカで現地のライブを観ながらエントリ制作をする、という画期的なご報告をすることにします。 例年総火演の行われる8月下旬は帰国している時期なのですが、今年は滞在のちょうど半ば頃にかかってしまうことになりました。...
View Articleバック・トゥ・スクール〜子離れの季節 in アメリカ
ついに大学が始まり、息子が旅立っていきました。 この場を借りてアメリカの大学と、またこの季節の風物詩ともいえる、 「バック・トゥ・スクール」 についてお話しようと思います。 アメリカの私立大学はどこでも、入学に際して学生本人に対してだけでなく親に対しても、大々的なオリエンテーションを行います。...
View Articleボミング・マザーにならないで〜アメリカの大学入学オリエンテーション
息子が入寮した次の日、大学のオリエンテーションが始まりました。 オリエンテーションはこの大学のホールで、朝早くから行われます。 日本の市民会館の大ホールくらいの規模ですが、実はここは小ホール。同じ建物に大ホールもあり、東京のオペラシティと同じくらいです。 ここで、学生生活に関わる各部門のディレクターによるレクチャーが午前中いっぱい使って行われました。 学生生活一般、健康、安全、経済・・。...
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